第3回 SEAVAC
Princess Cup
高室池ゴルフ倶楽部
平岡 瑠依
Prologue
第3回目を迎えた高室池での関西大会。年々スケールアップしており、関西中心の地方大会から、西日本エリア中心の大会へと広がっていくツアー。
Highlight
ジャパンサーキット・レディース唯一関西で開催される本大会。
昨年はコロナの影響もあり紅葉の中行われたが、今年は真夏に戻ったような太陽のもと、第3回SEAVAC Princess CUPが、恒例となった兵庫県高室池ゴルフ倶楽部で行われた。
関西オープン予選や、クラブチーム選手権など数多くの競技大会が開催される、高室池ゴルフ倶楽部。丘陵コースにありがちな大きな高低差はないものの、フェアウェイはうねり、グリーンも複雑なアンジュレーションがあるなど、選手にとっても挑戦し甲斐のあるコースだ。
普段の関東の試合ではエントリーしてこない関西在住の選手が数多く出場するのも、この大会の特徴。
しかし、過去2回はいずれも関西在住の選手以外が優勝。地元の威信にかけても、今年こそ関西勢の優勝がみたいところでもある。
数日前の秋を思わせる陽気が噓のような強い日差しが照り付ける午前7時50分。リベンジか!返り討ちか!44名の選手が元気よくコースに飛び出していった。
ここ高室池ゴルフ倶楽部は、アウト36、イン35のパー71。
比較的スコアを伸ばしやすい、インの前半でいかにスコアを稼ぐかがキーとなる。まずアウト2組の住野が1番ホールをバーディーとしたが、アウトスタートの選手で1番ホールをバーディーとしたのは、住野が唯一となった。
対してインスタートからは、1組の岸をはじめ、岡、江口、松本、堀内と5人の選手がバーディースタートを決める。2番ホール以降、一進一退で飛び出す選手がいないアウトスタート組に対して、イン5組の中地が3バーディーノーボギーの32で前半を終了すると、直後の6組堀内が10、12、14番でバーディーを決め、3勝目に向かい走り出すかと思われたが、17番で痛恨のトリプルボギーを叩き、貯金をすべて吐き出してしまうという波乱の展開。
全選手が前半を終わってみると中地の-3がトップ、続いてアウト5組の平岡、イン4組の江口が-1で、イーブンパーの選手が4人と僅差を争う展開で後半に突入していく。
アウト・インとも1組目から前半同様に飛び出す選手がいない中、5組目の平岡が10番から4連続バーディー!前半と併せて-5と一人独走態勢を築く。
追いつかれ食いついていきたい前半-3の中地だったが、後半失速してしまい前半の貯金を使い果たす。
後半、アウトのベストハーフ-3を隅原がマークするが、前半の+2がたたってトータルでは70、やはり平岡には届かなかった。
結局、後半を4バーディーノーボギー31でまわった平岡が、トータル66とぶっちぎりの優勝、第3回大会にして初の関西勢戴冠となった。
2位にはファーストチャンピオンの意地を見せた吉桑、3位にはカウントバックの結果金城が食い込んだ
来年は11月開催!?
関西での大会も3回目を数え、関西を拠点にする選手の参加が増え、充実してきた。
何より、高室池ゴルフ倶楽部のスタッフの方々の協力あってこその運営であった。
「9月はまだ暑いので、来年は11月にしましょう!」と来年の開催宣言(?)もSEAVACの清水社長からも頂き、更にスケールアップを図って行きたいと思う。