第5回 Asia Group NextStar
Challenge Cup
オリムピックナショナルGC EAST
坂井 留奈
Prologue
JCLO立ち上げ時から協賛していただいているアジアホールディングス主催のツアー。今年で5回目を数える伝統的な大会。昨年優勝した石川茉友夏が2連覇をかけて参戦。昨年の優勝をきっかけにアマチュア登録からプロ宣言をした石川選手。どんなプレーで迎え撃つのか?また、関東だけでなく関西や九州方面からの選手にも注目だ。
Highlight
高橋工業ファシリティーズプレゼンツ ジャパンサーキット・レディース2020~最終戦~は、もうJCLO関係者、選手間ではお馴染みとなったASIA GROUP NEXT STAR Challenge Cupだ。今年で5回目となり、その舞台は、JCLO公式競技でも通算4回目(第3、4回及びチーム対抗戦で使用)となるオリムピックナショナルゴルフクラブEAST(埼玉県入間郡)。今年も、メインサポーターのASIA GROUPから、エーデルワイス8番ショートホールにホールインワン賞として100万円が設定されている。
このコースは、ダイ・デザイン社の設計思想の根底に、オールド・スコテッシュ・デザインの伝統が常に生きており、コース全体が優美な曲線で構成されている。それはまるでイングランドの丘のよう・・・・。コース内には池に囲まれたグリーンや広大なサンド・バンカーやポットバンカーが巧みに配置されたうえに、うねるフェアウェイやマウンド郡、巧みに配されたハザード。そして、最大の難関はアンジュレーション豊かで広大なベントグリーン。 フェアウエイはさほど狭くはないものの、モーグルコースさながらのコブだらけで、2打目は、その位置にいってみないと、どうなっているかわからないというほどのコース。初めての選手には、かなりきついかもしれない。
今年も、戦略的なオーキッドコースからのスタート。
通例ならば、オーキッドを安全に攻めて、後半のエーデルワイスで勝負をかける・・・そんなマネージメントになるはずなのだが・・・・
競技委員長曰く、「オーキッドのピンPositionが、かなりきわどい位置にあり、アプローチやパットで手を抜くと大けがする」
高台から打ち下ろすオーキッドコース1番、定刻通りの8:35、第1組目がスタートした。オーキッドからの10組スタートとなり、最終組がスタートしたのは、第1組目のスタートから、1時間以上が経過。
前半5ホール迄は、-2を先頭に-1を含めて14選手。昨年は、優勝した石川がオーキッドを-4で飛び出し、そのまま後半逃げ切って優勝している。今年は、誰が抜け出すのか・・・・・
目まぐるしく、スコアが入れ替わる中、堀内が-3までスコアを伸ばす。坂井(留)が-2と続く。
オーキッド8番のショートホールに差し掛かかる。ここで坂井(留)がホールインワンを達成し、--4へ!自身初のホールインワンで一気に単独トップに躍り出た。
前半折り返しでは、堀内と坂井(留)が-3の33でターン。続いて、アマチュア登録の松原が-2の34で3位ターン。-1の35に齊藤とアマチュア登録の岡地と続く。
さて後半のエーデルコースは、どんな結末が待つのか?
オーキッドのホールインワンは10万の賞金だが、エーデル8番は100万。トップの坂井(留)は意識せず、通常ショットができるのか?
見ている方がそんな邪念を持ってしまう展開であった。
後半、気を吐いたのは田村が-33をマーク。アマチュア登録の木村もエーデル2番でイーグルを奪い34でフィニッシュ。
他の選手が皆、エーデルでスコアを崩す中、この数字は見事。
また、後半リーダーズボードの上位には、松原、木村、岡地の3名のアマチュア登録選手が名前を掲げたが、岡地が2番で脱落。
猛烈な追い上げの木村は、最終ホールをバーディフィニッシュとして、カウントバックルールから一基に4位にジャンプアップ。
安定してリーダーズボードで3位以内にいたのは、松原。昨年優勝した石川も、アマチュア登録(今年はプロ登録)での優勝だったことから、2年連続のアマ優勝か?と期待も膨らんだが、3位に終わった。
後半33の田村は、前半の40が響き5位フィニッシュ。堀内と坂井(留)の一騎討は、互いにスコアを崩したものの37でとどまった坂井(留)が-2でまとめ、ホールインワンの勢いのまま逃げ切った。堀内は38のトータル-1.エーデル2番でのダブルボギーが響いたものの、最終をバーディフィニッシュで追い上げてきた松原を振り切り2位となった。
坂井は、優勝賞金30万にプラスして、10万のホールインワン賞が贈られた。
2位フィニッシュの堀内は、JCLO2020ポイントランキングでダントツの首位を飾り、年間女王に輝いた。